水道の蛇口をキュッと閉めると、どこかで「カーン」とか「ドンッ」というような音が聞こえる。
それはおそらく『ウォーターハンマー』による衝撃音です。

ウォーターハンマーとは

勢い良く流していた水道を急に止めると、水道管内の圧力が急激に変化します。この変化による振動が上記のような音を発生させるのです。
簡単に言うと、水道水が玉突き事故を起こしているようなものです。
したがって、水道管の圧力が高い（スピードが速い）、配管の曲折が多い（コーナーが多い）、蛇口を急に閉める（急ブレーキをかける）といった状況下では、特にウォーターハンマーが発生しやすくなります。

ウォーターハンマーを防ぐ

ウォーターハンマーを防ぐには本来、設計施工段階での充分な配慮が求められますが、完全に防止することは物理的に不可能です。 しかし程度によっては以下の方法で緩和できる場合もあります。

• 蛇口など水栓を閉めるときは、なるべくゆっくり閉じる。←急な圧力変化を防ぐ。
• 配管をしっかりと固定する。←配管がゆるいとウォーターハンマーが発生しやすい。
• 衝撃をやわらげるための防止器を設置する。

水道を使っていないのにシューシュー音がする。
この場合は漏水、特に水抜き栓が破損（パッキンが切れている等）しているケースがほとんどです。 お近くの組合加入工事店に修理を依頼しましょう。